「競技復帰」の意味を勘違いしている

痛みがなくなることが『競技復帰』ではない。最も大切なことは「痛みの原因改善」である。
来院・通院して痛みが取れ、競技へ復帰するとまた同じ痛みが出てしまう、という選手が多すぎます。
これは、普段の動作(フォーム)の悪さに原因があり、それにより負荷がかかって、また同じ箇所に痛みが出てしまうのです。
そんな悩みを解決したくて出来たのが「競技復帰リハビリ」。
競技復帰リハビリはアスレティックトレーナーや治療家が同じ痛みが出ないための根本解決のために予防プログラムとして作られたリハビリです。
このトレーニングによりパフォーマンスアップも期待できます。

痛みが取れた段階では、また競技復帰ではない!

ほとんどのスポーツ選手が治療開始から痛みが取れた段階で競技復帰だと思っています。しかし、その状態で競技復帰してもケガする前のパフォーマンスは出せないことが多いです。上手に復帰できない理由は大きく2つあります。

【1】痛みがなくなっても再発する。
痛みが取れても「痛みの原因改善」ができていないため、すぐに再発することがあります。肘が痛くなったのであれば、必ず肘に負担がかかる投げ方をしているのです。

【2】筋力の低下で、今まで通りのパフォーマンスが出ない。
ケガで休んでいたぶん、筋力の低下をしているはずです。治療前の筋力まで戻してあげるか、それ以上の筋力まで戻してあげるトレーニングによって完全な競技復帰と言えるでしょう。

より高みを目指すスポーツ選手ほど自分の身体のケア・コンディショニングを欠かさず行い、さらなるパフォーマンスアップのために筋力トレーニングも欠かしません。